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2007年8月5日
イタリアの大手プロテクターメーカーであり、バレンティーノ・ロッシなどのMotoGPライダーにライディング・ウェアを提供している事でも知られるダイネーゼ社(DAINESE)は、ベルギーの企業が傘下に所有していたヘルメットメーカーのAGV社を7月30日に買い取り、ダイネーゼ・グループの傘下に加えて、オリジナルのAGV社発祥の地であるイタリアにその所有権を取り戻した。
■6年ぶりにイタリア人の手に戻ったAGV
プロのレースと一般公道向けのオートバイ用のヘルメットを製造販売するAGV社は、もともとイタリアで1947年に創業された企業だが、2002年にはヨーロッパのヘルメット総合販売企業として有名なベルギーのImagグループに買収されており、その所有権は厳密にはイタリア企業を離れていた。
■ヘルメット市場のシェア拡大を狙うダイネーゼ
今回ダイネーゼ社は、このImag社との平和的合意を得てAGV社を買い取っており、今後はイタリアのダイネーゼ・グループの傘下となったAGVを中心に、国際的なヘルメット市場の拡大に乗り出す動きだという。また同時に、ダイネーゼのプロテクター研究開発部門をAGVと共有する事により、双方の製品開発における相乗効果と流通の発展を狙うようだ。
ちなみに、2007年末にAGV社単独の年間総売上は3,200万ユーロ(約48億円)に達する見込みだという。
■ロッシの全身がイタリア産に
ダイネーゼのウェアだけではなく、バレンティーノ・ロッシはグランプリ参戦を開始した1996年からAGVのヘルメットを使用している事でも有名だが、今回のAGVのイタリア復帰により、ロッシの頭からつま先までの本人を含む全身が、名実ともにイタリアン・ブランドとなった。
ロッシ以外のMotoGP最高峰クラスの現役ライダーでは、アレックス・バロスも今期のトルコGPからAGVを使用するようになった。小排気量クラスでは250ccクラスのエクトル・バルベラ、125ccクラスのルーカス・ペセックなどもAGVのヘルメットを使用している。 (★訂正とお詫び:アレックス・バロスの使用実績を上記の通り8月6日に追加しました)
かつてのグランプリ・ライダーでは、ジャコモ・アゴスティーニ、ファウスト・グレッシーニ、バリー・シーン、ケニー・ロバーツ・シニア、ウェイン・レイニーなどもAGVのユーザーだった。
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