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エリアスの代役として２名が決定、ファブリツィオは２年連続の起用 |
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２００７年７月８日
アッセンで重傷を負ったトニ・エリアスのドイツとアメリカでの代役ライダーが決定した。
■今後２レースの代役ライダーが決定
グレッシーニ・ホンダ・チームは7月6日、前回のオランダGP初日のフリー・プラクティス１で左太ももの大腿骨を骨折する重傷を負ったトニ・エリアスの代役として、7月15日のドイツGPには現役SBKライダーのミッシェル・ファブリツィオ、その翌週となる7月22日のアメリカGPには現役AMAライダーのミゲール・デュハメルを起用する事を発表している。
■２年連続してエリアスの代役を務める事になったファブリツィオ
トニ・エリアスがアッセンで重傷を負ったのは今年で２年連続の事だが、昨年もその次戦のイギリスGPをやはりミッシェル・ファブリツィオがエリアスの代役を務めていた。従って、ファブリツィオがグレッシーニ・ホンダからMotoGPに代役出場するのはこれで２年連続となる。
■自分も骨折してしまった昨年
しかしながら、昨年のファブリツィオはこの幸運を活かしきる事が全くできなかった。ファブリツィオはイギリスGP２日目午前のフリー・プラクティス３で激しく転倒、右の鎖骨を骨折してレースを欠場するという最悪の結末を迎えており、実質的には代役を務めあげる事ができていない。
■グレッシーニ「２度目のチャンスを与えたい」
グレッシーニ・ホンダのオーナーであるファウスト・グレッシーニは、同胞のイタリア人ライダーであるミッシェル・ファブリツィオに２度目のチャンスを7月15日のドイツGPで与えたいとして、以下の通りコメントしている。
「ドイツGPではミッシェルにもう一度チャンスを与える事にしました。彼は非常に高い意欲を持つライダーですからね。」とグレッシーニ。
現在22歳のミッシェル・ファブリツィオは、昨年と同様に今年もDFXコルセ（ホンダ）からSBKにフル参戦を果たしており、6月17日に行われた前回のミサノ戦終了時点のランキングは12位。
■アメリカGPではベテランAMAライダーのデュハメルを起用
また、その翌週となる7月22日のアメリカGPでトニ・エリアスの代役を務めるミゲール・デュハメルはベテランの現役AMAライダーだ。
39歳のミゲール・デュハメルはカナダ生まれ、ラス・ベガス在住のアメリカ人。現在もAMAスーパーバイク選手権に参戦中の実績あるベテランライダーであり、Daytona200では過去に５回の勝利を記録、1995年にはAMAスーパーバイク・カテゴリにて年間タイトルを獲得、2004年と2005年にAMAフォーミュラ・エクストリーム・カテゴリで連覇を達成している。
■グレッシーニ「アメリカのメディアや観衆にとって良い事」
ミゲール・デュハメルの起用について、ファウスト・グレッシーニは「デュハメルは経験豊富なライダーですし、ラグナ・セカを熟知していますからアメリカGPは万全でしょう。また、アメリカ人ライダーがこのラグナでグランプリに参加する事は、本人にとっても、地元メディアや観衆にとっても良い事だと思います。デュハメルはMotoGPとAMAの両方のレースに当日の日曜日は出場しますが、本人はこの挑戦をものすごく楽しみにしていますよ。」と説明した。
■エリアスの現状と復帰時期について
なお、怪我を負った当日にオランダで緊急手術を受けたトニ・エリアスは、その２日後のアッセン決勝レースの当日午前にスペインのバルセロナにあるデシェウス病院に移動し、MotoGPライダーの治療の権威として知られるザビエル・ミール医師により最終的な手術を受け、現在は自宅でリハビリに専念している。
グレッシーニ・ホンダチームはエリアスの復帰時期について、8月19日のブルノ戦か、9月2日のミサノ戦を当面の目標にしたいとしている。
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