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2007年5月4日
本日の中国GP初日の午後のセッションで転倒し、右腕の肘から手首までの間に外傷を負ったオリビエ・ジャックは、事故直後に上海の病院に移動して傷口を縫い合わせる手術を受けている。夕方までに手術は無事に成功しているが、ジャックは残り2日間ある上海でのセッションを全てキャンセルし、明日の午後にはスペインのバルセロナに移動して専門医と今後のリハビリなどについての相談を開始する予定だ。
■ジャックは右腕に外傷を負い緊急手術
中国グランプリ初日となった本日5月4日の午後のフリー・プラクティス2におけるセッション残り17分、16周目を走行中の最終コーナーで激しく転倒したカワサキ・レーシング・チームのオリビエ・ジャックは、転倒の際に右腕の前腕部に深い傷を負った事から、その後は上海市内の病院に移動して、傷口を縫い合わせる手術を受けている。
■皮膚移植は不要と判断され、手術は無事に成功
当初はフランスに帰国しての再手術が必要になる事が心配されたというジャックの外傷だが、カワサキ・レーシング・チームの発表によれば、検査と手術の結果から、幸い右腕は予想されたほどの深刻な状況ではない事が判明したようだ。手術に同席したクリニカ・モバイルの医師は、皮膚移植の必要性がない事を確認してから傷口を縫合しており、外傷そのものの治療は無事に今回の1回の手術で完了する事ができたという。
■中国GPはキャンセルして急遽バルセロナに
なお、事態は良い方向には向かったものの、現在も激しい痛みをジャックは訴えており、カワサキ・レーシング・チームは、オリビエ・ジャックの残り2日間のセッションへの参加を断念する意向を本日付けで発表している。
■復帰目標は母国グランプリとなるル・マン
ジャックは明日5月5日の午後にはスペインのバルセロナのに病院に移動し、本人の専属医師と今後のリハビリ方針について相談する事になったようだ。その後はチームからの経過観察を受けながら、2週間後に開催される彼の母国グランプリとなるフランスGPからレースに復帰できるよう、怪我の回復に専念するという。
■バルトレミー「ル・マン出場の最終判断は来週以降」
カワサキ・レーシング・チームののコンペティション・マネージャーであるミハエル・バルトレミーは、今回のジャックの怪我と復帰時期について、以下の通り声明を発表している。
「今日の1回の手術だけで傷口を閉じる事ができた事実は、オリビエにとっては大変な朗報となりました。もしさらなる手術が必要になっていたら、回復が遅れて彼のル・マンへの出場がより難しくなる可能性がありましたからね。」とバルトレミー。
「彼のホームグランプリからの復帰にかける意欲が強いのは当然ですし、私もその気持ちは同じです。しかしながら、彼が100%の状態でレースに挑める状態かどうかは、その時に確認してみなければ分かりません。チームはオリビエの来週中の回復の状況を逐次評価しながら、ル・マン出場に関する最終判断を下すつもりです。」
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