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バーレーン合同テスト、フェラーリとトヨタの作業6日間の内容 |
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2008年2月13日
パナソニック・トヨタとフェラーリの2チームは、他のF1チームの多くが参加した2月初旬のバルセロナ合同テストには姿を見せず、代わりに2月4日からの3日間と2月9日からの3日間という合計6日間の長期テストを、中東の砂漠地帯の国家であるバーレーンのサキールに位置するバーレーン国際サーキットにて行っていた。
ここでは、バーレーン国際サーキットにて行われたフェラーリとトヨタの2チーム合同テストの結果と内容、および関係者のコメントなどを紹介する。
■晴天に恵まれたバーレーンでのテスト6日間
今回の合同テスト期間中のバーレーン国際サーキットは、初日はアスファルトが砂に覆われ若干強い風にも見舞われたが、その後は4日目の午前中に雲が多かったのをのぞき良好な晴天とドライ・コンディションに恵まれている。
前半3日間の最高気温はそれぞれ18度程度、路面温度は30度だったが、後半の3日間は前半と比較してやや温度が上がっており、最高気温はそれぞれ24度、路面温度は35度に上昇した。
■6日間の参加ドライバー
各チームの参加ドライバーは以下の通り。
フェラーリは正ドライバーのキミ・ライコネンが6日間を通して走行。フェラーリのテスト・ドライバーを務めるルカ・バドエルは初日と2日目のみ担当し、その後の4日間は正ドライバーフェリペ・マッサがライコネンに加わっている。
トヨタは正ドライバーのティモ・グロックが3日目を除く5日間を担当。同じく正ドライバーのヤルノ・トゥルーリは2日目以降の5日間を連続して担当し、1日目と3日目のみ第3ドライバーの小林可夢偉選手がそれぞれのドライバーと共に作業に加わっている。
■バーレーン合同テスト、6日間の総合順位
以下に、2月4日からの3日間と2月9日からの3日間の合計6日間の日程で行われたバーレーン合同テストの総合順位を、6日間の各ドライバーの自己ベスト順に示す。
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分30秒015
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分30秒190
3) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分30秒944
4) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分31秒209
5) ルカ・バドエル ITA フェラーリ F2008 1分32秒230
6) 小林可夢偉 JPN トヨタ TF108 1分32秒265
■各1日単位のタイム
バーレーンでの各1日単位の結果表、ならびに走行条件は以下を参照。
●1日目(2月4日:月曜日)気温12〜17度、路面温度13〜27度、晴天(やや風あり)
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分32秒079(68周)
2) ルカ・バドエル ITA フェラーリ F2008 1分33秒323(72周)
3) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分33秒418(72周)
4) 小林可夢偉 JPN トヨタ TF108 1分33秒856(62周)
●2日目(2月5日:火曜日)気温12〜18度、路面温度14〜28度、晴天
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分30秒595(77周)
2) ルカ・バドエル ITA フェラーリ F2008 1分32秒230(64周)
3) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分32秒889(71周)
4) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分33秒379(60周)
●3日目(2月6日:水曜日)気温14〜18度、路面温度18〜29度、晴天
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分30秒455(74周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分31秒293(73周)
3) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分32秒145(97周)
4) 小林可夢偉 JPN トヨタ TF108 1分32秒265(53周)
●4日目(2月9日:土曜日)気温16〜24度、路面温度18〜34度、晴天(朝方のみ曇り)
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分30秒914(66周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分31秒174(53周)
3) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分32秒382(73周)
4) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分32秒762(75周)
●5日目(2月10日:日曜日)気温18〜24度、路面温度25〜34度、晴天
1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分30秒015(61周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分30秒190(70周)
3) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分30秒944(91周)
4) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分31秒213(93周)
●6日目(2月11日:月曜日)気温22〜24度、路面温度28〜35度、晴天
1) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ F2008 1分31秒189(91周)
2) ティモ・グロック GER トヨタ TF108 1分31秒209(71周)
3) キミ・ライコネン FIN フェラーリ F2008 1分31秒329(85周)
4) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ TF108 1分31秒689(86周)
■各チームの状況
今回のテストに参加したフェラーリとパナソニック・トヨタの2チームの、それぞれ6日間のバーレーン国際サーキットでの作業内容とコメントなどを以下に示す。
■フェラーリF1チームのテスト内容
バーレーンでのテスト初日となる2月4日の月曜日、この日は昨年度の世界チャンピオンであるキミ・ライコネンと、1997年からフェラーリ専属テスト・ドライバーを務めるルカ・バドエルの2名が2台のF2008のテストを担当している。
初日に2名は車両の一般的なセッティング作業と電子制御系の調整を行い、続く2日目もライコネンとバドエルの2名が引き続き同様の作業を実施した。
■ライコネンは2日目にレースウイーク・シミュレーションを実施
なお、ライコネンは2日目にレースウイーク中のシミュレーションも実施しており、3回の予選セッションの練習後、フル・レース・シミュレーションを開始。チームのクルーと共に燃料補給とタイヤ交換のピットストップを本番さながらのタイミングで行っている。
■3日目から正ドライバー2名体制に
3日目の水曜日からはルカ・バドエルに代わりフェリペ・マッサがテストに参加し、以後の4日間はライコネンとマッサの正ドライバー2名がテストを続行。
前日にレース・シミュレーションを実施したライコネンも3日目には再び一般的なマシンの開発作業に戻り、2台はそれぞれに異なるセッティングを施したF2008で周回を重ね、マシンの挙動やシステムなどの比較検証を行った。
■4日目、マッサのF2008に油圧系トラブル
ここでドライバーやチームスタッフの休息日として木曜日と金曜日の2日間を挟み、4日目の作業は2月9日の土曜日から再開。4日目は前半の3日間と同様にライコネンの車両には大きなトラブルは一切発生しなかったが、この日のマッサは午後に油圧系のトラブルに見舞われ、作業を途中で終えている。
■5日目は2台が共にトラブル、マッサはレース・シミュレーションを中断
日曜日の作業となった5日目、この日はライコネンが通常のマシン開発作業、マッサはレース・シミュレーションを実施していたが、2台のF2008は夕方に揃ってテクニカル・トラブルを抱えており、ライコネンはオイル漏れ、マッサはエンジン・トラブルに見舞われてレースシミュレーション終盤にストップ、2名揃って予定の時間よりも早めに作業を終える結果となった。
■最終日には予定の全ての作業を完了
最終日の6日目は、フェラーリの2名は特に大きな問題を抱える事なく一般的な開発作業を進めて予定の作業を全て終えており、今回のバーレーンでチームが目標としていたF2008の最適なセッティング探しとデータ収集作業を完了する事ができたとしている。
フェラーリ・チームの次回のテストは、2月20日からのバルセロナ、カタルニア・サーキットにて再開する。
■パナソニック・トヨタF1チームのテスト内容とコメント
パナソニック・トヨタF1チームのバーレーンでの初日の作業を担当したのは、2008年からの正ドライバーであるティモ・グロックと、今年からチームの正式な第3ドライバーとなった小林可夢偉選手の2名。
■初日の2名は砂にコントロールを失いグラベルへ
グロックは初日から多くのセッティングの比較検証を行っているが、この日の強風の影響もあり午後には一度グラベルに飛び込んでいる。「午前中は路面が砂に覆われていた。終日路面は安定しなかったが、周回ごとにアスファルトはきれいになり、夕方の最後にはいくつか重要な作業を進める事ができている。メカニカル・セッティングに変更を加えてのテストは重要なので、今日はいい1日になった。明日以降は風がもう少し弱まると嬉しい」とグロック。
小林選手はこの日が初のTF108での走行となるため、朝はマシンの初期セッティングを行ってから本格的な走行を開始したが、午前中にスピンを起こしたために作業は一度中断している。「TF108に乗る事とバーレーンで走る事のどちらも今回が初めての経験だった。コースに慣れるのは大変だったが、TF108からは多くの可能性を感じとる事ができたし、今日は色々と改善を進める事ができたように思う。風と砂であまり理想的な走行条件ではなかったが、それでもトラブルを抱える事なく多くの作業を進められた」と小林選手。
なお、1日目は揃ってグラベルにつかまったグロックと小林選手だが、その後はすぐにコースに復帰しており、初日のデータ収集を予定通り完了する事ができたとしている。テスト・チームの責任者を務めるゲルト・プファイファーは1日目の作業を終えて「砂が多く、セッティングの比較検証を行うのは難しい状況だったが、多くのデータを収集する事ができたし、重要な進展もあった」とコメント。
■2日目は新型ギアボックスにトラブル
翌日の2日目は小林選手が1日テストを休み、代わって正ドライバーのヤルノ・トゥルーリがグロックと共に作業を実施している。2名は主にメカニカル・パーツのセッティング調整とその比較検証を行い、その他には開発中のニューパーツの評価も行ったようだ。
この日の午後には2台のTF108が揃って新型ギアボックスに問題を抱えており、2名のドライバーは修理のために走行時間を若干ロスしている。2日目の作業を終えたグロックは「難しい1日だったが、いい作業ができたとは思う。セッティングの変更がマシンの挙動与える影響を深く理解する事ができた。また、今日もメカニカル・セッティングを再び行ったが、おかげで今後に役立つ多くの情報を収集できている。午後に時間を少しロスしたのは残念だったが、その後にまた多くの周回数を走り込んだし、予定の作業を全て終わらせる事ができた」とコメント。
参加初日からマシントラブルに見舞われ、この日は思い通りに作業を進められなかったというトゥルーリは「車にトラブルを抱えたので難しい1日になった。修理中はガレージの中でしばらく過ごす事になってしまったが、まあこれもテストの一部。今日が理想的な1日と言えない事は確かだが、まだ何日もあるし、マシンのバランスや挙動への理解を深める事はこれからできる筈」と述べ、翌日以降のテストに向けて前向きな姿勢を示している。
2日目の作業を終えたシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーのパスカル・バセロンは「今日は色々とメカニカル部分を調整してベースラインのセッティングに集中したが、どちらの車もギアボックスに問題を抱えて時間をロスしてしまった。これは残念だったが、今回も新しいギアボックスなど様々なパーツをテストしている最中なので、今回のような問題はシーズン開幕までに車の改善を進めていく上で勉強になる。それにTF108の信頼性はここまで非常に高く、特に大きく走行距離を失った訳でもない」と語った。
■全て良好な結果が得られた3日目、小林選手は担当の作業を完了
3日目はグロックが作業を休み、代わりに小林選手がバーレーンでの彼にとっての最終日を、トゥルーリと共にメカニカル・パーツのセッティング作業とデータ比較に費やしたようだ。
3日目は2台のマシンにテクニカル・トラブルは一切なく、終日順調にテスト作業を終える事ができたとしている。トゥルーリは「今日はテクニカル面の問題がなかったので昨日よりも順調だった。今はメカニカル面での色んなセッティングを試して多くの情報を収集すべき時だから、今日は多くの周回数を走り込めて有益な1日だった。全て良好だが、さらに頑張って今の勢いを続けていく必要がある」と述べ、トラブルなく周回を重ねられたこの日の内容に満足感を示した。
また、バーレーンでの担当作業をこの日に全て終えた小林選手は、「今日は本当にうまくいって予定の作業を全て終わらせる事ができた。初日よりも走行条件がかなり良かった。今日は自分のテスト最終日だから、ティモとヤルノが残りの3日間でさらに改善を進めてくれる事を祈りたい」と述べると同時に、最後に「次回のバルセロナでのテストが楽しみ」とコメントを追加している。
パスカル・バセロンはここまでの3日間の作業内容について「今日は主にレースを前提としたメカニカル・セッティングに取り組んだが、内容はとても満足できるものだった。セッティングの範囲を色々と検証してきたが、どれが今後に役立つかを分析する上で多くのデータが今日までに揃った。非常に有益な3日間だった」と満足している。
■4日目の気温上昇を利用して新型冷却装置の性能を検証
ここで2日間の休息を経て、残り3日間のテストに向けてトゥルーリとグロックの正ドライバー2名はテスト4日目となる土曜日、2月9日のバーレーン国際サーキットに再び姿を見せた。
ここまでの3日間のテストに比べて4日目以降は気温がさらに上がった事で、パナソニック・トヨタF1チームはTF108に搭載している新型の冷却装置の性能評価を行う事ができたとしている。
4日目に正ドライバーの2名は、ここまでに行ってきたメカニカル・パーツやエアロ・パーツ、ならびに開発中パーツの評価作業に加え、翌日の5日目に予定しているレースウイークのシミュレーションに向けて、多くの走り込みを行ったこの日の最後にピットストップの練習を数回実施している。
この日の作業内容に満足するトゥルーリは「今日は順調だった。多くのセッティングと空力関係の作業を行い、それらの比較検証を行う中で多くの情報を収集した。今の目標はできる限り多くの周回を走り込み、どの分野に改善が必要かを探っていく事だが、その方向性を見つける事ができたと思うので、今後はその作業に取り組んでいきたい」とコメント。
またグロックも4日目の内容には深く満足しており「今日は本当にいい1日だった。全て良好だったし、セッティングは計画通りに進んだ。セッティングの変更が与える車の挙動変化についてもさらに理解が深まっている。午前中は路面に砂が多かったが、それ以外は非常にいい走行条件が得られたので作業がはかどった。残りの2日間も同じくらい良好にいくと嬉しい」とこの日のセッション終了後に語った。
チーフ・エンジニアを務めるディーター・ガスは4日目の作業内容について「今日もまた非常に効率的に作業が進み、多くのメカニカルパーツやエアロパーツのセッティングをテストする事ができた。暖かい気象条件に期待して今回はバーレーンを選んだが、希望通りの結果になり嬉しい。冷却システムがTF107とは異なるので、これを検証できるのは本当に有り難い」と述べ、この日の気象条件がTF108の性能検証に最適だった事を述べている。
■5日目は正ドライバー2名が揃ってレースウイーク・シミュレーション
5日目の日曜日、この日は前日までの作業内容とは異なり、終日をかけてレースウイーク中のシミュレーションを2台の正ドライバーは実施している。朝からフリー・プラクティスの練習と予選のシミュレーションを行った2名は、午後の1時30分ちょうどにグリッドからスタート、フル・レース・シミュレーションを開始した。
シミュレーションの中でTF108は2台共に一切トラブルには見舞われず、ピットストップ時のクルーたちの完璧な作業もあり、無事にレースの距離をトゥルーリとグロックは全て走りきる事ができたという。チームは特にトゥルーリのレースタイムの良さに満足している様子だ。
この日のシミュレーションの結果に満足するトゥルーリは「今日はいい日だった。午前中はセッティング作業をいくらか行い、その後は多くの周回を重ね、問題なくレースの距離を走りきる事ができた。今回のラップタイムは自分たちのここまでの進歩を示していると思う。まだやるべき事は多いが、正しい方向性が得られているのは間違いないし非常に期待が持てる。ロングランを走り込んでも今日の車には本当に満足できた」とコメント。
一方で、グロックは今回試したレース用のセッティングには満足がいかなかった様子だ。グロックは「F1の車両での予選走行を午前のQ1のシミュレーションで何年かぶりに経験したが、本当にうまくいったと思う。Q3の時は燃料が多かったがそれでもうまくいったし、速度も悪くなかった。ただ、レース・シミュレーションに入った時にはセッティングがあまり理想的な状態ではなく、最初の何周かは良かったが、徐々にハンドリングが難しくなっていった。でも自分にとってはすごくいい経験になったし、レースの距離を走る上でどんな方向性を持ってセッティングすればいいのか勉強になった。また、実際のグランプリの走行距離を走れたのも良かったと思う。2004年から経験していなかったが、体調的にも問題がなかったし、全て大丈夫だった」と述べている。
チーフ・エンジニアのディーター・ガスは、今回の2台のレース・シミュレーションについて「今日のレース・シミュレーションの結果から、TF108がTF107と比べて大きな進歩を遂げている事が分かり、非常に励みになった。レース・シミュレーションは2台異なるセッティングで行ったが、レースの距離を走る間にどれだけマシンが安定しているかを確認できて良かった。特にヤルノの車が安定していた。レース・シミュレーションを通してこれまでとは違ったマシンの挙動や要素を学ぶ事ができるし、2台の車の状態を比較する事もできる。今回は非常に有益なデータを集める事ができた」と、満足するコメントを残した。
■最終日は通常の開発作業に復帰、6日間の結果は良好
バーレーンでのテスト最終日の6日目、レース・シミュレーションを前日に終えた2名の正ドライバーは、この日はメカニカル・パーツとエアロ・パーツのセッティング評価という一般的な開発作業に戻り、最後までトラブルに見舞われる事なく予定の作業を全て終えている。
なお、2名はこの日の夕方の最後にウォームアップ・ラップからグリッドに入るまでの流れを練習しており、チームはこの作業からもいいデータが収集できたとしている。
バーレーンでの全ての作業を終えたトゥルーリは「今日もまた順調だったし、多くの周回数を走り込む事ができた。ここでのデータを分析してさらに車の改善をこれから進められる筈。多くのセッティング作業を試して、いい進歩が得られたと思うので、今回のバーレーンのテストは本当に満足できるものだった。もちろん、まだ今後も頑張って改善を進めていく必要はあるが」とコメント。
また、5日目のレース・シミュレーションの時に気に入らなかったセッティングをこの日に見直したというグロックは「今日は多くのセッティングを試し、他にも色々テストできたので、最後も価値のある1日だった。結果にもとても満足できる。サーキットで一緒に作業したみんなやファクトリーの人たちに感謝したい。全員が改善を進めるために本当に頑張っている。今日は長距離を走り込むためのセッティングを試し、いくつか進歩は得られたが、まだ作業は必要。今回は高い温度条件の中で色んな可能性をテストできたと思う。暑い環境の中での車のバランスや冷却装置の性能を確認できた」と述べた。
6日間の厳しい集中作業を終えたチーフ・エンジニアのディーター・ガスは、非常に有益な6日間だったとして、バーレーンでの作業についての感想を以下の通りコメントしている。
「今日も多くのセッティングを試す事ができた。良好な結果を持ってバーレーンでのテストを終える事ができている。セッティングの変更が与えるTF108への影響を多く学ぶ事ができたし、明らかに性能の改善も進んだので、今回の作業にはとても満足できている。テスト期間中もTF108は高い信頼性を示しており、これは来るべきシーズンに向けてとても良い兆候。TF107と比べて大幅に性能が良くなっている」とガス。
パナソニック・トヨタF1チームは、次回のテストを2月19日のバルセロナ、カタルニア・サーキットにて再開する予定だ。
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