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トロ・ロッソの新車投入は4月末、ベッテル「自分たちは有利」 |
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2008年1月29日
F1公式プレスは1月28日に、トロ・ロッソの2008年型マシンであるSTR3の投入が4月末まで遅れる事と、この事態はチームのシーズン序盤の戦いをかえって有利にする筈だとするセバスチャン・ベッテルの見解を伝えている。
■トロ・ロッソは開幕戦での新車投入を断念
トロ・ロッソ、フォース・インディア、スーパーアグリの3チームを除く全F1主要チームは、すでに先週のバレンシア合同テストまでに2008年シーズンに向けての新型車両を公式合同テストに投入しているが、その現在までに新型車両を公開していない3チームのうちの1つであるトロ・ロッソが、2008年マシンであるSTR3の投入を2008年シーズン開幕後となる4月末まで延期する旨をF1公式プレスは1月28日に報じている。
これにより、トロ・ロッソは2008年のシーズン序盤の何戦かを、現在の冬季テストで使用しているテスト用マシン、昨年度マシンのSTR2に2008年レギュレーションに沿ったスタンダードECUや4戦連続耐久ギアボックスを搭載した2007年車両ベースのSTR2Bで戦う事が判明した。
■今期の序盤を2007年ベースの車両で戦う事は有利?
F1公式プレスは今回の発表の中で、昨年に引き続きトロ・ロッソのドライバーを務めるセバスチャン・ベッテルのコメントを紹介している。ベッテルは2007年シーズン中、豪雨の日本GPでは表彰台圏内を争う活躍を見せ、中国GPではチームと自身のF1経歴上の最高位となる4位を獲得した事などから、STR2の昨シーズン序盤の仕上がり状況には高い自信を示しており、2008年シーズンの開幕から数戦をSTR2で戦う事はチームにとって決して不利にはならないと断言する。
■ベッテル「他のチームは新車の調整に苦しむ筈」
「今の段階でも新車は見た目も感触もすごくいいですよ」と、ベッテルはF1公式プレスに対して説明を続ける。
「3レースか4レースが終わった後に新しい車が投入される事になるので、最初は2007年車両の改良版であるSTR2Bで戦う事になりますが、これによりシーズンの序盤を有利に運ぶ事ができると思っています。07年シーズンの終盤は信頼性の課題を克服していましたからね」とベッテル。
ここで当然予想されるのは、トロ・ロッソが新車をレースに投入して生みの苦しみを味わう5月頃には、他のチームの2008年型車両がすでに安定している事だが、これについてもベッテルは心配ないと以下の通り語る。
「最新車両を投入し、生みの苦しみを抱えて戦う他のチームに対して、すでに仕上がりの高さを証明してきた自分たちのマシンがどこまでやれるか楽しみです」とベッテル。
「STR2Bでは頑張りますが、それと同時に、STR3の開発状況に問題がないかにも常に注意を払いますので、他のチームが新車の初期トラブルを解決した頃には自分たちも高いレベルの新車をすぐに用意できる筈です」
■先週のバレンシアでSTR2Bは3日間を通してトップ10以内
なお、ベッテルと今年から彼の新チームメイトとなったセバスチャン・ボーデは、先週のバレンシア合同テストでもSTR2Bによる2008年シーズン開幕に向けての準備を進めており、その中でのベッテルの初日と2日目の順位は8番手、最終日の3日目はドライバー17人中の10番手だった。
トロ・ロッソは今週の2月1日より、スペインのカタルニア・サーキットにて今年3回目のF1公式合同テストに参加する。
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