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2007年11月2日
マクラーレン・メルセデス・チームはフェルナンド・アロンソとの来期契約を破棄し、両者合意の下でアロンソが今期の1年のみの活動をもってマクラーレン・チームから離脱する事を正式に発表した。
■マクラーレンとアロンソが2008年度の契約を破棄
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チームは11月2日、かねてからチームメイトであるルイス・ハミルトンとの不仲や、チーム全体との関係が円滑ではないと噂されていた2005年度と2006年度のF1ワールド・チャンピオンであるフェルナンド・アロンソとの当初から予定されていた来期の2008年度分の契約を、今期の1年限りの関係をもって両者合意の下で破棄する事を公式に発表している。
■今後の両者の動向は現段階において不明
今回の発表の中ではアロンソの来期の移籍先やマクラーレンの後任ドライバーについては何も明かされてはいないが、この件に関しマクラーレン・チームは「既存のドライバー(ルイス・ハミルトン)を含む新体制の発表は、動きがあり次第追って発表する」とコメントするに留めている。
マクラーレン側とアロンソは今回の契約解消の発表に際し、2007年シーズン中に両者の関係は深刻な状態にあった事を明らかにした。以下に1年のマクラーレンでの活動に終止符を正式に打つ事になったフェルナンド・アロンソと、マクラーレン・チームの代表を務めるロン・デニスのコメントを紹介する。
■アロンソ「居心地良く感じた事は一度もなかった」
「子供の時からマクラーレンのドライバーになる事を夢見ていました。しかしながら、時として現実の世界はうまくいかない事があります」とアロンソ。
「今でもマクラーレンは素晴らしいチームであると信じています。ええ、確かに今シーズン中は色々浮き沈みが激しく、チームの全員が大変な努力を強いられましたし、チーム内で自分が居心地良く感じた事など一度もないのは今更隠すまでもありませんが」
「チーム内には偏った采配を望む意見がずっとあったのは知っています。戦いが白熱する中で色々な噂も飛び交いました。ただ、結果としては自分にも勝利を狙う上で公平な機会が与えられていました。」
「今回の決定により、今後は全ての関係者が2008年シーズンに向けて集中する事ができるようになる筈です。チームとボーダフォン、バンコ・サンタンデル(銀行)、ムチュア・マドリレーニャ(保険会社)、ならびに今期の自分と一緒に密接に働いてくれたその他全てのチームのパートナーの方々の今後のご発展をお祈りします」
■ロン・デニス代表「決別こそが最良の解決策」
「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの関係者全員、特にマクラーレンとのスペインのパートナーであるバルコ・サンタンデルとムチュア・マドリレーニャ、ならびにチームのタイトル・スポンサーであるボーダフォンは、アロンソの今後の活躍を願ってやみません」とロン・デニス代表。
「彼は偉大なドライバーですが、いくつかの理由によりボーダフォン・マクラーレン・メルセデスとの協力関係はあまりうまくいきませんでした。最終的に私たちは行き止まり状態に達していたと言えます」
「私たちの全員が、今回はお互いに別れる事がベストの解決策だと信じていますし、これで誰もが2008年シーズンへの準備に集中する事ができるようになると考えています」
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