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ロッシが2年ぶりにフェラーリとF1テスト、カピロッシはラリー初挑戦
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  2008年11月24日

2008年シーズン最終戦の翌日に行われたバレンシア合同テストを終えてからの半月後、フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、母国イタリアにて11月14日から3日間の日程で行われたモンツァ・ラリーに3連覇をかけて出場、さらに11月20日からの2日間はロッシのためにフェラーリが用意したプライベートF1テストに参加して約2年ぶりのF1マシンでの走行を披露している。
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また、ロッシが出場したモンツァ・ラリーの1週間前には、リズラ・スズキのロリス・カピロッシも4輪のラリー・イベントにスズキから招待されており、カピロッシは11月8日にイギリスにて行われたテンペスト・ラリーのスズキ・スイフト・カップにリズラ・スズキMotoGPのチーム監督であるポール・デニングと共に出場し、それぞれ別の車両でタイムを競い合った。
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ここでは、上記の通りロッシとカピロッシがそれぞれに参加した4輪イベントの内容と戦績、ならびに今週末の11月26日よりスペインのヘレスとオーストラリアのフィリップ・アイランドの二手に参加チームが分かれて行われる年内最後のMotoGP冬季テストに向けての新着トピックなどを紹介する。


■右手首に問題を抱えるド・プニエは年内最後の冬季テストをキャンセル

今年のランキング15位だったフランス人ライダー、ランディ・ド・プニエが所属するホンダLCRは、今週末の11月26日からスペインのヘレス・サーキットにて行われるMotoGP合同テストには同チームが参加しない事を11月の2週目に入り正式に発表している。
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ド・プニエは2008年シーズン第13戦のサンマリノGPにおいて、オープニングラップ中の転倒時に右手首を強打、その翌日のミサノ合同テストと翌戦のインディアナポリスGPに参加した後の再検査で右手首の骨にひびが入っている事が判明していた。

その後は右手首の痛みに苦しみながらもド・プニエはシーズンを最後まで戦い、前回のバレンシア合同テストにも参加して多くの周回を走行したが、今週末のヘレス合同テストは欠場して静養を取り、年明け初の合同テストが行われる2月のマレーシアから2009年シーズンに向けての作業に復帰する予定だ。


■カピロッシがラリーに挑戦、スズキ・スイフト・スポーツ・カップに出場
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冒頭にて紹介した4輪イベントについて、まずはイギリスのハンプシャー州において、ブリティッシュ国内ラリー選手権のチャレンジ・シリーズなど複数のラリー選手権が同時に行われる事でも知られるスズキ・テンペスト・ラリーが開催された11月8日、このイベントの中で行われたスズキ・スイフト・スポーツ・カップのシーズン最終戦に、スズキから招待されて出場したロリス・カピロッシの成績などを紹介する。ちなみにスズキ・スイフト・スポーツ・カップはワンメーク・ラリーとしてはイギリス国内において最も支持されているラリー選手権の1つだ。


■カピロッシにとってはラリーデビュー戦

自身のバイクナンバーと同じ65番車に乗って今回のスイフト・スポーツ・カップに出場したロリス・カピロッシは、過去にも4輪レースに出場した事はあるものの、ラリーの公式レースに出場するのは今回が初めての経験であり、いわば彼にとってはラリーのデビュー戦だった。
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■スイフト・カップの3位表彰台を獲得、テンペストラリー2WD部門では9位

午前に行われた序盤のステージではダート走行に慣れるためにやや控えめな走行を見せたカピロッシだが、中盤ステージ以降は好タイムを記録する快調な走りを見せ、大きなミスもなく午後の最終ステージを終えた時にはスイフト・スポーツ・カップの3位表彰台を獲得、テンペスト・ラリー全体で見れば2WD部門の総合9位に入るという好成績を残した。
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■一緒に出場したデニング監督は途中リタイア

また、この日はリズラ・スズキMotoGPのチーム監督であるポール・デニングもカピロッシとは別の車両で同ラリーに参加し、序盤のステージでは好調のカピロッシと僅差のタイムを記録して競い合ったが、午前中のステージ4において高速ストレートの終端でスリップを起こしそのままコース脇の溝に転落。規定の時間内に走行を再開する事ができなかった事からその場で失格となっている。
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■失格後に好タイムを記録したデニング監督

なお主催者側の配慮により、記録上は午前中に失格となったデニング監督は午後に行われた残りの4ステージにも引き続き出場を認められており、そこでは他のドライバーが暴風雨に苦しむ中でトップタイムを数回記録した事から、なんとか面目を保つ事ができたとデニング監督は胸をなで下ろしている様子だ。


■カピロッシ「もう2〜3ステージあればトップに立つ事も可能だった!」

初のラリー選手権で3位表彰台を獲得したロリス・カピロッシは、もう少し走行距離が長ければトップに立つ事も可能だったと、スズキ・スイフトでの走行終了後に以下の通り豪語している。
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「今日は素晴らしい1日でした。ラリーを走るのは本当に楽しかったです。序盤のステージはぬかるみのような路面と森の中での走行に慣れるのに時間が必要でした。自分が普段MotoGPで走っている視界の広いサーキットとは条件が大きく異なりますからね!」とカピロッシ。

「でも、タイムが徐々に良くなり車に自信が持てるようになってからは、かなりのスピードが出せるようになりました。だからもしさらに2〜3ステージ余分にあれば、トップに追いつく事も可能だったと思いますよ。いずれにしても、初のラリーで3位が取れた事には本当に満足です」
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「ポール(デニング監督)のタイムは自分と僅差でしたから、彼がクラッシュしたのは残念でした。彼ともう少し長く競り合えたら良かったと思いますが、まあ、仮にそうだったとしても勝ったのはこっちでしょうけどね!」

「交替ドライバーとして何度も素晴らしいアシストをしてくれたクレイグ・ソーリーと、今日の最高の1日を用意してくれたラリー運営組織、ならびにこのイベントに自分を招待し、素晴らしいスズキ・スイフトを準備して今回のラリーに参加する機会を提供してくれたスズキに、深い感謝の気持ちを伝えたいと思います」


■デニング監督「カピロッシの2008年最後の表彰台を祝福したい」

走行開始から序盤にかけては好調な走りでカピロッシとタイムを競い合い、午前中のクラッシュにより公式結果上はすでに失格となっていたものの、午後にはトップタイムを数回記録したリズラ・スズキMotoGPチーム監督のポール・デニングは、この日のカピロッシの2008年最後の表彰台を以下の通り称えている。
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「ロリスとの戦いについては、どちらかが勝つにはどちらかのクラッシュが避けられないような気は少しだけしていましたが、実際には、どうにも避けようがなかったのは自分がそのクラッシュする側にまわる事でしたね!」とデニング監督。

「自分たちにラリーの経験がない事を考えれば、どちらもかなりいい戦いができていたのでとても驚きました。まあ、これは終日わたしたちをアシストしてくれたジェンマ(ジェンマ・ベリンガム:デニングの交替ドライバーを担当)とクレイグの経験によるところが大きい訳ですが」

「序盤のステージでロリスとはかなりの僅差だったのに、自分はその後にスライドするミスを犯してコースから外れてしまい、今回のラリーの全てを走りきる事ができなくなりものすごく残念でした。ただ、スイフト・スポーツ・カップのイアン・フィリップソン氏とラリー運営側のおかげで午後のステージには出場する事ができましたし、そこで若干の面目は保つ事ができたので目標はなんとか果たせたという気分です」

「ロリスの表彰台獲得を称えたいと思います。おかげでこの2008年をいい形で終える事ができましたね。2009年には2輪の世界でも、もっとシャンパンの味を味わえるように願っています」


■ロッシはモンツァ・ラリーとフェラーリF1テストに参加

続いてここからは、11月14日から3日間の日程で行われたイタリアのモンツァ・ラリー・ショー2008のレースに出場し、その翌週となる11月20日からの2日間はフェラーリ・チームに合流してF1マシンでの走行を行った2008年度MotoGPチャンピオン、バレンティーノ・ロッシの今回のラリーでの戦績やF1での走行タイムなどを紹介する。
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■モンツァ・ラリー・ショー、3連覇を惜しくも逃したロッシは2位表彰台

2006年と2007年に優勝しているモンツァ・ラリー・ショーに、今年は連続3回目の勝利をかけて挑んだロッシだったが、MotoGPでの2008年シーズン中の勝利の女神は今回のラリーではロッシに微笑まなかった様子だ。ロッシは圧倒的な強さを見せながらも1回の大きなミスを挽回できずに惜しくも3連覇を逃す結果となっている。

今回のモンツァ・ラリー・ショー2008にFord Focus WRCを駆り挑んだロッシは、初日の終了時点には総合2位につけていたが、2日目途中の1ステージ内で36位になるという大きなミスを犯し総合順位は6位に後退。その後に挽回を開始したロッシは2日目の終了時点には4位まで総合順位を戻し、最終日に行われた2回のステージ内ではそれぞれに1位を獲得したが、トップには20秒及ばず結果は総合2位だった。


■ロッシが2年ぶりにフェラーリ・チームに合流、F1マシンでムジェロを走行
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ロッシは2位表彰台を獲得したモンツァ・ラリー・ショー2008の終了から4日後の11月20日、フェラーリが古くからテストコースとして所有し、MotoGPでは毎年イタリア・グランプリの舞台としても知られるムジェロ・サーキットにてフェラーリF1チームと合流、フェラーリがロッシのために用意した2日間のプライベートテストに参加し、2年ぶりにF1マシンでのサーキット走行を堪能したようだ。
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■F1での走行は今回が5回目のロッシ、過去にはF1冬季合同テストにも参加

過去にもロッシはフェラーリF1マシンでのドライビング経験が4回あり、2004年の4月と2005年の8月にはフェラーリ社の専用テストコースであるフィオラーノ・サーキット、2005年の11月にはムジェロ・サーキット、2006年の2月にはF1バレンシア合同テストにおいて多くの有名F1レギュラー・ドライバーに混ざりリカルド・トルモ(バレンシア・サーキット)を走行しており、今回のムジェロはロッシにとって5回目のフェラーリF1マシンでの走行となる。
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■2006年まではF1への転向をかけて走行距離を稼いだロッシ

なお、2005年から2006年にかけてフェラーリ・チームがロッシとのF1テスト走行を頻繁に実施していた目的は、2007年にフェラーリ・チームからのF1デビューを真剣に考えていたロッシが、フォーミュラカー・ドライバーとしての最低限のF1出場資格であるスーパーライセンスを取得するのに必要な規定の走行距離を稼ぐ事が目的だったとされている。
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■2006年5月にMotoGP継続を決意、その後も続くフェラーリとの良好な関係

しかしながら、当時のフェラーリ以外の現役F1ドライバーやフォーミュラカー関係者からのやっかみにも近いロッシに対する否定的なコメントが飛び交う中、悩んだ末にロッシは結局のところフェラーリへの回答期限がぎりぎりとなった2006年の5月には「自分はモーターサイクル界でやるべき事がまだ残っていると信じる。今の仕事は自分にとって刺激的であり、今後もしばらくはMotoGPに留まる」との公式コメントを発表し、F1への転向意志を取り下げた。

こうしてロッシからの辞退表明を受けたフェラーリ側はロッシとのプロジェクト終了を発表。同時に当時のフェラーリ・チーム代表だったジャン・トッドは「ロッシにF1テストの機会を与える事ができたのは自分たちにとっても喜ばしい事だった。彼が発揮して見せたF1への才能と適応力、並びに思慮深い人間性には深く感銘を受けた」とのコメントを残し、プロジェクトは終了するもののロッシとフェラーリの良好な関係は今後も変わらない事を強調していた。
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ちなみに歴史上、2輪と4輪の最高峰クラスの両方を制したチャンピオンは、1964年にフェラーリで30歳の時にタイトルを獲得したジョン・サーティースの1名のみだ。


■今回のムジェロテストは純粋にフェラーリとロッシの娯楽が目的

今回再びフェラーリがロッシと共にF1でのプライベートテストを行うとの情報を受け、海外のF1関係メディアはロッシのF1転向の可能性について再び取り上げる事も少なくなかった様子だが、フェラーリ側はテスト初日の11月20日にその事をきっぱりと否定している。
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■ドメニカリ代表「目的は2008年の活躍を互いに祝う事、両者はイタリアの象徴」

ジャン・トッドに代わり2008年からフェラーリF1チームの代表に就任、シーズン序盤はマシンの信頼性不足などにやや苦しみ、結果としてドライバーズ・タイトルは逃したものの、最終的にはチーム代表就任1年目にしてコンストラクターズ・タイトルを勝ち取る事に成功したステファノ・ドメニカリ代表は、今回のムジェロでのプライベートテストはフェラーリの2008年度F1コンストラクターズ・タイトル獲得と、ロッシの2008年度MotoGPタイトル奪還を祝うイベントであり、純粋にフェラーリとロッシ両者の娯楽を目的としたスペシャル・テスト・セッションである事を以下の通り説明している。
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「多くの勝利を記録した2008年シーズンを、ここホームのムジェロで祝う事ができて大変に嬉しく思います。ムジェロはわたしたちの所有するサーキットのひとつですし、バレンティーノも過去に多くの圧倒的な勝利を記録している場所ですからね」とドメニカリ代表。

「この2日間は純粋にわたしたちとバレの娯楽を目的としたものですが、バレは今回の事前準備としてかなりの体力トレーニングを行ってきましたし、わたしたちが行っている作業の内容自体も非常に真剣なものですよ」

「バレは大変に優れたF1ドライバーになっていた事でしょうね。結果的に彼は違う道を選ぶ事にはなりましたが、今でも彼はわたしたちファミリーの一員ですし、だからこそこの機会を再び与えたいと思っていました」

「今回また彼と一緒に仕事ができて本当に満足しています。フェラーリとバレンティーノ・ロッシは、今やイタリアを代表する2つの象徴みたいなものです」


■真紅のスーツに身を包み、ライコネン車のF2008に乗って登場したロッシ
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2日間の日程で行われたスペシャル・テスト・セッション初日の11月20日、ムジェロに集結したフェラーリF1チームのメンバーの中に2008年度F1ドライバーズ・ランキング2位のフェリペ・マッサとランキング3位のキミ・ライコネンの姿はなく、真紅のドライビング・スーツに身を包んで登場したのは2008年度MotoGPチャンピオンのバレンティーノ・ロッシのみだった。
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■F2004を使用した事から評価の分かれた2006年バレンシア合同テストでのタイム

なお、2006年2月のF1冬季バレンシア合同テストにおいて、ロッシはその日のタイムシート上において当時のF1チャンピオンだったルノーのフェルナンド・アロンソから2秒落ちのタイムを記録して話題を呼んだが、この時にロッシの使用していた車両は2004年レギュレーションに沿ったV10エンジンを搭載するフェラーリF2004であり、他のチームの主要ドライバーの多くが乗る車両は2006年レギュレーションに沿ったV8エンジンを搭載する2006年型プロトタイプだった事から、この時にロッシに近いタイムを記録していたF1ドライバーの一部からは「ロッシのマシンは特別」とコメントされるなど、その評価については意見が分かれていた。
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■今回ロッシが使用したのはライコネンが11月2日の最終戦で使用したF2008

だが、今回のムジェロでロッシが乗り込んだマシンは、現在のF1ではあり得ない46番車を示すカーナンバーがボディーに貼られてはいるものの、紛れもなく昨年度のF1チャンピオンであるキミ・ライコネンが2008年シーズン最後の2戦だった中国GPとブラジルGPで使用したF2008だ。すなわち、これは2008年の新レギュレーションに沿ったスタンダードECUを搭載し、トラクション・コントロールやエンジン・ブレーキングなどの電子制御アシストが取り払われた2008年度車両であり、フェラーリでのF1テスト走行が5回目となるロッシにとっても、トラクション・コントロールのないF1マシンでの走行は今回が初めての経験となる。
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■晴天の初日はライコネンが9月のテストで記録したタイムの1.5秒落ち

晴天となった初日、ロッシは午前11時からコースに出て走行を開始。昼食までの短時間に1分23秒76のタイムを記録したロッシは、セッション終了時刻の午後4時30分までに70周回の合計320キロメートルを走行し、午後にはさらにタイムを削ってこの日の自己ベストである1分22秒55を記録した。このタイムはキミ・ライコネンが今年の9月18日にフェラーリのプライベート・テスト中に記録したベストタイムの1.5秒落ちとなる好タイムだ。
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■ロッシがイタリアGPの予選で記録したポールタイムの28.5秒越え

ちなみにロッシがMotoGPの4ストローク800ccマシンで今年のイタリアGP予選中にムジェロで記録したポールポジションタイムは1分48秒130であり、比較の意味はあまりないが今回ロッシがF1マシンで記録したタイムとの差は28秒53となる。
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■フェラーリのクルーに改めて感銘を与えたロッシ「ハイレベルな人たちばかり」

フェラーリのスタッフはこの日にロッシとの作業を終えた後、セッティングに関するロッシの意見や今回のラップタイムを見るにつけ、ロッシがF1ドライバーとしての素養の全てを備えている事を再確認したとしている。また、初日の走行を終えた直後のロッシは、この作業内容には十分に満足できたとして以下の通りコメントした。
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「今回のチャンスを本当に嬉しく思います。この機会を与えてくださったルカ・ディ・モンテツェモーロ(フィアット会長兼フェラーリ社長)とステファノ・ドメニカリ(フェラーリ・チーム代表)に感謝しています」とロッシ。

「フェラーリのF1マシンをムジェロのようなサーキットで運転できるのは素晴らしい事ですし最高の気分です。また、今日の作業を自分のために進めてくれたスタッフはとにかくハイレベルな人たちばかりでしたから、彼らと一緒に仕事ができて本当に良かったです」
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「彼らと共に今日はとてもうまく作業を進める事ができました。非常にプロフェッショナルな仕事の内容でしたし、周回を重ねる毎にタイムを改善できるよう頑張り続けました。今日の内容にはとても満足できましたから、明日も同様の結果が得られる事を期待しています」


■2日目午後はあいにくの雨、ロッシは午後5時までウェットタイヤで走行

スペシャル・テストの2日目はあいにくの天候となり、午前中に若干のドライ路面は得られたものの午後には強い雨に見舞われ路面は低温のフルウェットとなったが、それでもフェラーリのピット内の祝賀ムードは初日と変わらず、ロッシも悪天候に臆する事なくコースに出て56周回の合計257キロメートルを走行した。
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ドライ・タイヤで2周回程度しか走行できなかった午前中にロッシは、低温路面の影響もあり初日のタイムに約1.5秒届かない1分24秒04を記録し、午後にはウェットタイヤを装着して1分33秒56を記録。そして雨により視界が悪くなった午後5時には全ての作業を終了している。

■最終日の走行を終えたロッシ「本当のF1ドライバーになった気分だった!」

今回のスペシャル・セッションを心から楽しんだというロッシは、最終日となる2日目の走行を終え、F2008のウェットでのマシン性能にも感銘を受けたと以下の通りコメントしている。
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「テストはとてもうまくいきました。残念ながら今日はドライだった午前中には2〜3周しか走れていませんが、午後はウェットでの走行に挑戦する事もできましたしね。ウェットの感触には感激しましたし、うまく作業も進みました。車は素晴らしかったですよ。全体的に見て本当にいいテストでした」とロッシ。

「フェラーリチームのスタッフに感謝しています。また、特にこの2日間を通して親密にテストに関わってくださったルカ・ディ・モンテツェモーロとステファノ・ドメニカリに心より感謝の気持ちを伝えたいと思います。なんだか本当のF1ドライバーになったような気分でした!」
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■MotoGP冬季合同テストの再開は今週水曜日の11月26日から

2008年内最後のMotoGP合同テストは、今週末の11月26日水曜日から再開する。なお、スズキとカワサキの2チームはオーストラリアのフィリップ・アイランドにて同日から3日間、その他の参加チームはスペインのヘレスにて同日から2日間の作業を行う予定となっている。

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