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エリアスがグレッシーニに復帰、マシンはワークスRC212V |
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2008年10月3日
今週末に開催されるオーストラリアGPの前日となる10月2日(木)、グレッシーニ・ホンダは同チームとの契約更新をすでに済ませているアレックス・デ・アンジェリスの来期のチームメイトとして、現アリーチェ・チームのトニ・エリアスが1年ぶりにチームに復帰する事を正式に発表した(エリアスの写真は2007年ホンダ在籍時のもの)。
■念願叶いグレッシーニ・チームへの復帰を果たすトニ・エリアス
トニ・エリアスは2006年と2007年の2シーズンをグレッシーニ・ホンダのライダーとして過ごし、この間にはMotoGP最高峰クラスにおける初優勝や数回の表彰台獲得を果たす活躍ぶりを見せてきたが、同時にその2年連続して大きな怪我に苦しんだ事などから昨年末は本人が強く希望していたグレッシーニ・チームへの残留が叶わず、今期はドゥカティーのサテライト・チームであるアリーチェ・チームに移籍しての1年間を過ごしてきた。
今シーズン序盤はドゥカティーのマシンへの乗り換えに若干苦しんだものの、エリアスはシーズン後半に入り2回の表彰台を獲得して再びその実力を示し、今回は念願かなってグレッシーニ・ホンダのシートを確保、2009年シーズンから再びホンダのライダーとしてMotoGPにフル参戦を果たす事となった。
■エリアスにはファクトリーRC212V、デ・アンジェリスには来期もサテライト用マシン
また、現在グレッシーニ・ホンダに在籍している中野真矢選手は今期のチェコGPからは2009年度のサテライト用RC212Vの開発を名目としてホンダのファクトリー・バイクを提供されているが、今回のエリアスの復帰発表に際しHRCの常務取締役を務める安武幸祐氏は、グレッシーニ・チームとの良好な協力体制を喜ぶコメントを述べる中で、引き続き来期もファクトリー仕様のRC212Vをエリアス用に1台提供する事を公式発表している。なお、チームメイトのアレックス・デ・アンジェリスは今期の2008年シーズンと同様に来期もサテライト仕様のRC212Vで2年目のシーズンを戦う事が決定している。
■サンカルロ社がチームと契約更新
今回のライダー体制発表の中でグレッシーニ・チームは、今期の2008年シーズンからチームのタイトル・スポンサーを務めるイタリアのスナック菓子メーカーであるサンカルロ社が、2009年シーズンも引き続きタイトル・スポンサーを務める事を公式発表しており、来年も今期に引き続き『サンカルロ・ホンダ・グレッシーニ』の名称でMotoGP最高峰クラスを戦える事を喜びと共に伝えた。
■今シーズンをもってチームを離れる中野選手
なお、この公式発表の最後にチームは、ホンダに移籍して2年目となる今シーズンをグレッシーニと共に過ごした中野真矢選手が来期はチームを離れる事を明かし、この1年間の中野選手の貢献に対し感謝の言葉を述べている。
■グレッシーニ監督「2009年は全てにおいて有望なシーズン」
サンカルロ・ホンダ・グレッシーニのチーム・オーナー兼監督を務めるファウスト・グレッシーニは、今回の2009年度ライダー体制の発表に際し以下のコメントを発表している。
「サンカルロ・ホンダ・グレッシーニの2009年度チーム体制を今回発表できて大変に嬉しく思います。大きな挑戦の待ち受ける未知のシーズンとなりますが、同時に大変に有望な1年になる事でしょう」
「ホンダからファクトリー仕様のマシンを提供されるという事は、HRCがこのチームを高く評価してきた証拠ですし、来期を素晴らしいシーズンにするための道具はこれで全て整ったと言えます」
「今年のMotoGPデビュー・シーズンを通し、現在までに高い実力を示してきたアレックス・デ・アンジェリスの新しいチームメイトとして、2009年からはトニ・エリアスがチームに復帰してくる事を、わたしたちは心から歓迎しています」
「またサンカルロ社には、来年も引き続きタイトル・スポンサーとしてのご支援をいただける事を感謝致します。このイタリア企業と築く事ができた信頼関係をわたしたちは誇りに思います。また、ご支援を頂いている他のパートナー企業の方々についても当然同様の気持ちですし、今後も素晴らしい結果と満足のいく成果を共に手にしていける事を願ってやみません」
「最後に、グレッシーニ・レーシングにこの1年間貢献してくれた中野真矢選手に感謝の気持ちを伝えたいと思います。彼の今後の活躍と幸運を祈ります」
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