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レプソル・ホンダがドヴィツィオーゾのワークス入りを発表 |
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2008年9月26日
レプソル・ホンダ・チームが、日本GP初日となった本日9月26日のツインリンクもてぎにおいて午後のセッション終了後、ついに来期のホンダ・ファクトリー・ライダー体制を公表した。2009年はドゥカティー・ワークスに移籍するニッキー・ヘイデンの後任としてダニ・ペドロサのチームメイトとなるのは、現在JiRチーム・スコットに所属するイタリア人ライダーのアンドレア・ドヴィツィオーゾだ。
■小排気量時代からホンダのサテライト・マシンで戦い続けてきたドヴィツィオーゾ
今回2009年のレプソル・ホンダ入りが公式発表されたドヴィツィオーゾは、2004年のグランプリ125ccクラスにおいてチームスコットのホンダのマシンを駆り年間タイトルを獲得、その翌年の2005年からは同チームと共に250ccクラスにステップアップを果たし、2005年はランキング3位、続く2006年と2007年の2年間は当時アプリリアを駆る現フィアット・ヤマハのホルヘ・ロレンソとタイトル争いを演じる中、新規開発が事実上はストップしているホンダの2ストローク250ccマシンで2回のランキング2位を獲得している。
■HRC濱根眞澄社長「彼との良好な協力関係が今後も非常に楽しみ」
この日の発表に際し、HRCの代表取締役である濱根眞澄社長は「アンドレア・ドヴィツィオーゾが、2009年シーズンからダニ・ペドロサのチームメイトとしてレプソル・ホンダ・ファクトリー・チームに加わる事を今回発表できて大変に嬉しく思います。わたしたちはアンドレアが、来期に彼を待ち受ける挑戦に向けての準備が既に整ったものと信じています。彼の才能は疑う余地がありませんし、レースに対する姿勢も称賛に値するものです。今年のMotoGPクラス初年度における活動を通して、アンドレアは十分に今後の成功に向けての資質の高さをアピールしました。MotoGPクラスは全てのカテゴリーの中で最も難しいクラスですが、その中での彼の実力と学習能力の高さは、現在のランキング5位という結果がはっきり証明しています。HRCはアンドレアの本当の実力が開花するよう可能な限りのテクニカル・サポートをこれから提供していきます。彼との良好な協力関係が今後も非常に楽しみです」と、ホンダに所属しての小排気量時代からのグランプリ活動を通じて大きな成長を遂げたドヴィツィオーゾのMotoGPワークス入りを歓迎するコメントを発表した。
■ドヴィツィオーゾ「MotoGPクラスで勝利するにはファクトリーでの開発が不可欠」
念願かなってホンダワークス入りを2009年に果たす事になったアンドレア・ドヴィツィオーゾは、ホンダのサテライト・チームであるチーム・スコットでの過去7年間の活動を振り返り、開発競争が盛んなMotoGPクラスで勝利と年間タイトルを目指すには、ワークス入りが不可欠だとのコメントを以下の通り述べている。
「7年間のグランプリ活動をずっとホンダのマシンで戦ってきたのは、HRCのワークス・チームに入ることを常に目指してきたからです。今回レプソル・ホンダに加わるチャンスを頂いた事で、やっとここまでの夢が実現したという感じですし、本当に嬉しく思っています」とドヴィツィオーゾ。
「今年はホンダのサテライト・チームであるJiRチーム・スコットでルーキー・シーズンを戦い、現在のランキング5位につけるいい1年を過ごしてきましたが、何よりも重要だったのはMotoGPバイクでの経験値を大きく増やした事です」
「1シーズンをサテライト・チームで戦い、その翌年にHRCチームに加わるという道のりは、流れとして最も理想的だと自分は思っています。もちろん、今でもMotoGPバイクに関する学習の途中ですよ。勉強に終わりなどありませんからね」
「250ccからステップアップしてすぐにMotoGPバイクには好感触を持つ事ができましたし、4ストローク・マシンでの走りや電子制御系の調整作業にも馴染みましたが、それでもこのバイクの本当の性能を100%引き出せるかどうかはまた別ものです」
「レースに勝利し、年間タイトルを狙っていくには、マシンのセッティングと開発作業を本当に真剣に進めていかなければなりません。だからこそ、ファクトリー・チームに入る事がライダーには必要なんです」
「125ccと250cc時代には、マシンの開発面での進歩はあまりありませんでしたが、MotoGPクラスでは常にいくつもの開発が大きく進んでいます。MotoGPバイクは全てにおいて変更が可能なので、さらなる速さを追求するという姿勢が常に必要ですから、これは本当に楽な仕事ではありませんよ」
「自分のライディング・スタイルや走行ラインだけではなく、マシンの全ての構成要素について深く考えなければいけないんです。その中でも、特に電子制御の分野は今年の自分が経験した全く新しい世界でしたね」
「HRC、ならびにレプソル・ホンダ・チームと一緒に仕事が進めていける事を今から本当に楽しみにしています。またその一方で、何年間も自分の成績を助けてくれた今のチームの努力に報い、彼らに感謝の気持ちを表すためにも、2008年シーズン中の残りのレースで高い結果が残せるよう、ベストを尽くして頑張るつもりです」
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