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ハンガリーが国家プロジェクトとしてMotoGPを長期開催
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インテリマーク編集部
  2008年7月29日

FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は7月25日、来年となる2009年MotoGPシーズンの年間暫定カレンダーを公表している。
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■中国GPが消滅、2009年から開催国に加わるハンガリー

2005年から今年までの4年間に渡り上海サーキットにて行われてきた中国GPがカレンダーから外れ、その入れ替わりとして今年の9月から建設の着工が予定されているレイク・バラトン・サーキットにて行われるハンガリーGPが加わる事になるようだが、その他の開催国とサーキットにについては基本的に今シーズンと変わらず、2009年も全18戦の戦いとなる。

■1ヶ月遅くなった開幕戦
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グランプリの開催時期については大幅な見直しがされており、来年は開幕時期が1ヶ月遅くなる。夏休み期間は今年よりも1週間短くなる他、バレンシアの最終戦が例年よりも2週間遅くなるようだ。


■2009年度MotoGP暫定カレンダー

以下に、FIMが7月25日に発表した2009年度MotoGPの暫定カレンダーを示す。
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第1戦 4月12日 ※ナイトレース
   カタールGP(ロサイル)
第2戦 4月26日
   日本GP(ツインリンクもてぎ)
第3戦 5月3日
   スペインGP(ヘレス)
第4戦 5月17日
   フランスGP(ル・マン)
第5戦 5月31日
   イタリアGP(ムジェロ)
第6戦 6月14日
   カタルーニャGP(カタルーニャ)
第7戦 6月27日 ※決勝は土曜日開催
   オランダGP(アッセン)
第8戦 7月5日 ※MotoGPクラスのみ開催
   アメリカGP(ラグナセカ)
第9戦 7月19日
   ドイツGP(ザクセンリンク)
第10戦 7月26日
   イギリスGP(ドニントンパーク)
第11戦 8月16日
   チェコGP(ブルノ)
第12戦 8月30日
   インディアナポリスGP(インディアナポリス)
第13戦 9月13日
   サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP(ミサノ)
第14戦 9月20日
   ハンガリーGP(レイク・バラトン)
第15戦 10月4日
   ポルトガルGP(エストリル)
第16戦 10月18日
   オーストラリアGP(フィリップアイランド)
第17戦 10月25日
   マレーシアGP(セパン)
第18戦 11月8日
   バレンシアGP(リカルド・トルモ・バレンシア)


■カタール開幕戦は4月12日、2009年もナイトレース
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今回の暫定カレンダーによれば、今年は3月9日開催という異例の早さだったカタールの開幕レースは、約1ヶ月遅い4月12日に変更されている。なお、来年のカタールも今シーズンと同じく夜間グランプリとなる予定だが、時期が1ヶ月遅くなる事で、今年に話題となった路面温度が下がりすぎた事によるアスファルト上の結露などの問題は若干緩和されるかもしれない。
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■日本GPが第2戦目になるなど、見直された各グランプリの開催時期

また、シーズン後半の15戦目あたりに行われる事が毎年恒例となりつつあったツインリンクもてぎでの日本GPが、過去の鈴鹿と同様に、シーズン序盤となる4月26日の2戦目と大きく前倒しされているので、来年の現地観戦を予定している日本のファンにとっては注意が必要だ。
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その他には、今年は第3戦目だったポルトガルGPが第15戦目の10月4日に移動、夏休みの直前に行われる事が恒例だったアメリカGPはヨーロッパランドの途中となる第8戦目の7月5日と少し前倒しにされ、代わりにイギリスGPが今年よりも1ヶ月ほど後ろに移動して夏休み直前の第10戦目となる7月26日開催となる。

■開幕直前のIRTAテストは3月末に

最終戦は今年と同じくスペインのバレンシアだが、前述通り開催時期は例年よりも2週間ほど遅い11月8日だ。ちなみに開幕時期が遅くなる影響から、開幕直前のIRTAテストは2005年シーズン以前と同じく3月末に(MotoGPクラスは3月29日からヘレスにて)戻るようだ。


■ハンガリーGPに関する情報、国家プロジェクトとしてMotoGPを長期開催
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最後に、2009年にカレンダーから名前が消える中国GPとは入れ替わりの形となり、来年からMotoGPシーズンに加わる予定となったハンガリーGPについての情報を補足しておく。

今月の7月23日、ハンガリーの国家開発経済大臣であるバイナイ・ゴルドン氏は、ハンガリーにMotoGPを2009年から最低でも2013年までの5年間誘致する事を公式発表しており、国家プロジェクトとしてMotoGPの開催を長期間継続的に行う旨を発表している。来年のハンガリーGP開催日程は第14戦目となる9月20日の予定だ。

なお蛇足だが、ハンガリーは日本と同様に人物の名前には姓が先、名が後という表記方法が取られている事から、現地でのゴルドン氏の呼称はゴルドン・バイナイ(Gordon Bajnai)、ハンガリー出身の昨年度の125ccチャンピオンであるガボール・タルマクシも現地ではタルマクシ・ガボールとなる。

■全長4.6キロメートルの新サーキット完成は2009年の6月頃を目処

写真ハンガリーではこのMotoGP誘致活動として、ハンガリーのバトラン湖近くの村であるサボリ(Savoly)にレイク・バトラン・サーキット(仮称)の建設を予定しており、8000万ユーロ(135億円)をかけて今年の9月から着工に入るという。建設はスペインのセデサ・グループが担当し、完成は来年の4月から6月付近を目処としている。

レイク・バトラン・サーキットは全長4,650メートル、コースレイアウトはスペインのバレンシアに類似したものとなる予定だが、そのデザインにはMotoGPクラスの現ポイントリーダーであるバレンティーノ・ロッシと、地元出身125ccチャンピオンであるガボール・タルマクシの提案が反映されるようだ。
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■ガボール・タルマクシ「来年は夢が叶う!」

2009年に母国でのグランプリ開催が実現する事についてガボール・タルマクシは「ハンガリーの地元ファンの前でレースができる夢が叶う事になり嬉しいです。その時には250ccクラスで戦っているかもしれませんね」と語った。ハンガリーGPの観客動員数は11万人から14万人が見込まれている。
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