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カピロッシがドニントン出場を断念、代役はベン・スピーズ |
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2008年6月13日
前回のカタルーニャGP決勝レース中のアレックス・デ・アンジェリスとの衝突により、右手の小指付近の手のひらの骨を骨折、小指にも大きな外傷を負った事から、来週6月22日のイギリスGPと再来週のオランダGPの2連戦出場可否が心配されていたリズラ・スズキのロリス・カピロッシだが、リズラ・スズキは6月12日にカピロッシが同チームのホームグランプリであるイギリスGPを欠場する事を正式に発表している。
■カピロッシはドニントン出場を正式に断念
カピロッシは前回の転倒の直後にクリニカ・モバイルにおいて外れた骨を元の位置に固定され、外傷を負った小指の手当もその場で受けており、その後特に手術などを受ける予定は発表されてはいないが、クリニカ・モバイルのコスタ医師は来週のドニントン・パークまでの怪我の完治は不可能と判断しており、オランダGP出場のためにもイギリスGPへの出場は断念する事をカピロッシに勧めたようだ。
■代役はAMAチャンピオン、ヨシムラ・スズキのベン・スピーズ
なお、チームは今回の発表と同時にカピロッシの代役ライダーとして、AMAスーパーバイク選手権の2006年度と2007年度のチャンピオンでり、今年の第11戦アメリカGP(ラグナ・セカ)と第14戦インディアナポリスGPへのワイルドカード出場が決定している現役米国人AMAライダーであるベン・スピーズを、結果として予定のアメリカGPよりも3戦早い来週のイギリスGPにも起用する事を公表している。
■スピーズは当初予定通りアメリカでの2戦にも出場
この結果、現時点のAMA2008年シーズンにおいてもヨシムラ・スズキのライダーとしてスーパーバイク・カテゴリのランキングのトップにつける好調のスピーズは、今年はリズラ・スズキから少なくとも来週のドニントン・パークを含むMotoGPの3レースに出場する事が決定した。
■カピロッシ「アッセンからの復帰を目指し静養」
イギリスGPの決勝レース当日となる6月22日から僅か4日後の6月26日(木)から始まるオランダGPの出場に向けて、チームのホームとなるドニントン・パークでの戦いを今回は断念する事になったロリス・カピロッシは、今は体調の回復を最優先するべき時として以下の通りコメントを発表している。
「ドニントンはチームのホームグランプリですし、多くのファンの方たちが自分たちを応援しに来てくれる場所ですから、今回はレースを走れなくなり本当に残念です」とカピロッシ。
「しばらくは体調の回復に努めたいと思います。コスタ先生が言うには、回復を早めるには静養が大事であり、レースをする事は自分にとって良くないそうです。十分な速さでも走れませんからね。今はアッセンからレースに復帰できる事を願っています」
「ベンが最高のMotoGPデビューを果たせるといいですね。ただ、あんまり自分のバイクで気分良く走りすぎないで欲しいですよ・・・だって、すぐに自分も復帰するんですからね!」
■スピーズ「母国GP出場を前にMotoGPバイクを学ぶチャンス」
カピロッシの代役ライダーとして、ワイルドカード出場を予定していた母国のラグナ・セカよりも4週間早くMotoGPデビューを果たす事になったAMAチャンピオンのベン・スピーズは、カピロッシの今回の怪我は残念な出来事だと前置きした上で、母国での2レースを前にMotoGPバイクを学ぶ機会に恵まれた事は本人にとってチャンスだったと以下の通りコメントしている。
「母国のラグナ・セカでMotoGPに初参戦できる事を本当に楽しみにしていましたが、今回の出場にはそれ以上に興奮しています!」とスピーズ。
「ドニントンから経験を開始できるのは、自分にとってはいい事だと思います。自分の知らないコースですから変なプレッシャーを感じる事もありませんしね」
「まだ一度もMotoGPバイクでテストやレースをした事はありませんし、予選タイヤの経験もありませんから、今回はあまり多くを望まないようにして、まずはとにかく走り込んで、楽しみながら色んな事を学習しておきたいと思っています」
「ラグナとインディアナポリスではワイルドカード出場としてまたレースに戻って来られるのが嬉しいですね。あの2つのコースは良く知っていますし、その時にはMotoGPバイクへの知識もいくらか深まった状態になっている筈ですから、さらに頑張る事ができると思いますよ」
「今回は自分にとっては素晴らしいチャンスですが、ロリスの怪我の代役という残念な形ですから、彼が1日も早く完治できる事を心からお祈りしています」
「自分に関係するみんなの代表として本当にいい結果を残したいです。今はとにかく早くコースに出て楽しみたいですね!」
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