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ドゥカティーがジベルナウをテストに起用
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インテリマーク編集部
  2008年6月13日

ドゥカティー・コルセは、来週の6月17日から3日間の日程で行われるムジェロ・サーキットでのデスモセディチのプライベート・テストにおいて、2006年のドゥカティー・チームでの活動を最後に現役を引退したセテ・ジベルナウをテスト・ライダーとして起用する事を6月12日に公式発表した。
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■GP8の改善とGP9の開発を迅速に進めたいドゥカティー

ドゥカティーMotoGPチームはカタルーニャGPの翌日から2日間の日程で今週行われたカタルーニャ合同テストに来期の同チームのマシンであるGP9の試作車を投入、今期のレギュラー・ライダーの2名であるケーシー・ストーナーとマルコ・メランドリが今期のマシンであるGP8と交互に走行してその感触やデータなどの情報を収集しているが、来週行われるムジェロでのドゥカティー単独テストでは、さらに多岐の項目にわたる本格的な開発テストを、GP8とGP9の両方のマシンに対して行う予定としている。
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■今後のマシン改善に向けて来週のテストにはジベルナウを投入

その来週のムジェロでのテストには、デスモセディチの開発専任ライダーを務めるビットリアーノ・グアレスキに加えて、2006年の990ccグランプリを最後に現役を退いたセテ・ジベルナウを起用する事をドゥカティーは今回発表しており、かつてのデスモセディチのマシンを知るトップレベルの元MotoGPライダーであるジベルナウを今回投入してグアレスキとの共同作業体制を組ませる事で、ドゥカティーはマシン開発の効率をさらに高める構えだ。

■今シーズン序盤にはベイリスやビアッジのテスト起用も噂されたドゥカティー

ちなみにドゥカティーの不調がメディアに取りざたされた今シーズンの序盤には、ドゥカティーがGP8の開発ライダーにMotoGPマシンの経験者を加えるのではないかとの噂が流れ、現在はSBKでドゥカティーのマシンに乗るトロイ・ベイリスやマックス・ビアッジの名前が浮上した事もあったが、どうやら最終的には今回のセテ・ジベルナウの起用に落ち着いたと見ていいだろう。

■開発中のGP7で好タイムを記録した経験を持つジベルナウ
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なお、ベイリスやビアッジには800ccマシンの経験はないが、セテ・ジベルナウは現役最後の2006年シーズン中に、当時開発中だった800ccマシンのデスモセディチGP7で合同テストに参加した経験を持つ。ドゥカティーが初めてGP7をメディアに公開した2006年のブルノ合同テストでは、ジベルナウは同年のカタルーニャGPの大事故で負った怪我の2回目の手術を受けたばかりだった事から、当時のチームメイトであったカピロッシによるテストをピット内で見守り自身は走行を見合わせたが、やはり同年の日本GP翌日に行われたもてぎ合同テストではGP7に初めて乗り、2007年日本GPのフリー・プラクティス総合2番手タイムに匹敵する好タイムをその時に記録していた。
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■ジベルナウ「マシンの限界点まで攻め込む感触が楽しみ」

先週のカタルーニャGP期間中にドゥカティーのピットに訪れ、そこで今回のテストライダーについてのオファーに返答したというセテ・ジベルナウは、久しぶりのMotoGPマシンでの走行が楽しみで仕方がないと以下の通り語っている。
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「ドゥカティーから今回の話をもらえて光栄です。とても興奮しますね。GPバイクから離れてもうだいぶたちますが、今の体調は完璧ですよ」とジベルナウ。

「今回の話はただのテストにすぎませんが、もちろん全力で挑むつもりです。MotoGPマシンを限界レベルの走りに持ち込むあの感触をまた楽しめると思うと、今からテストが待ちきれない気分ですね」


■プレジオーシ「多岐の分野に渡った集中テストになる事を期待」

また、デスモセディチの生みの親であり、今シーズンはドゥカティー・コルセのゼネラル・ディレクターを務めるフィリッポ・プレジオーシは、来週のセテ・ジベルナウのテスト起用について以下の通り説明している。

「セテを迎える事ができて大変に嬉しく思います。彼のMotoGPバイクでの走りをまた見られる訳ですから、本当に興奮しますね。彼とのテストを実現に導いたのはその熱い情熱に他なりません」とプレジオーシ。

「今週前半のカタルーニャ合同テストにGP9を投入した時にもいいデータが得られていますが、セテとビット(グアレスキ)が共同体制を組めばより集中的なテストが可能になりますし、さらに幅の広い分野にわたってGP8とGP9のマシンテストに取り組む事ができると考えています」


■ブリヂストン・ドゥカティーはチェコでタイヤテストも並行実施

なお、ドゥカティーは来週のこのムジェロ単独テストと並行して、チェコのブルノ・サーキットにおいてもブリヂストンと共にタイヤテストを行う予定だ。2008年はタイヤ・レギュレーションが若干緩和され、コースレイアウトの改修やアスファルトの再舗装などにより過去のデータが無効とみなされたサーキットについてはタイヤメーカーによる事前のテストが許可されているが、今年はブルノのアスファルトが全面的に再舗装された事からこれに該当しており、この事から来週は、8月17日に決勝レースを迎える第12戦のチェコGPに向けての事前データ収集作業をブリヂストン・ドゥカティーの開発ライダーを務めるニッコロ・カネパが担当する。

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