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MotoGPライダーがブリヂストンの新製品をアピール
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インテリマーク編集部
  2008年3月20日

ブリヂストンのヨーロッパ支部であるブリヂストン・ヨーロッパは、MotoGPカタール開幕戦の終了3日後の3月12日から3日間、MotoGPの第2戦目の舞台となるスペインのヘレス・サーキットにて、同社の新製品である公道用スポーツタイヤ「Battlax BT-016 Hypersport」の製品紹介式典を、世界から集まった130人のメディア関係者に向けて行っているが、今回のデモンストレーションには6名のMotoGPライダーを招いての豪華かつ興味深い趣向が取られたようだ。
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■MotoGP技術の採用された公道製品を実際にMotoGPライダーが使用して感想を披露

日本国内では2月15日から販売が開始されているBattlax BT-016は、ブリヂストンが近年のMotoGPレース参戦を通して培ったタイヤ開発技術を、市販の公道タイヤに反映した画期的なものであり、そこで今回の式典においては、MotoGPライダーに実際にその公道タイヤでヘレスを走ってもらい、それぞれにその感想を聞くという興味深い趣向が取られている。
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この豪華な試みの会場となったヘレスには日替わりで2名ずつ、合計6名のMotoGPライダーが招かれており、彼らは実際にそのBattlax BT-016を装着した公道用バイクでヘレス・サーキットを走行、華麗なライディングと共にその新製品についての感想を披露した。
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■ブリヂストンに招かれた6名のライダーが日替わりでヘレスを走行
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MotoGP第2戦スペイン・グランプリが3月30日に行われるヘレス・サーキットに、MotoGP専用タイヤの技術が反映された公道用ブリヂストンタイヤの新製品紹介の場に日替わりで協力に訪れたのは、2008年のMotoGPシーズンをブリヂストンタイヤで戦う以下の6名のライダーたちだ。

■初日はストーナーとメランドリ
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式典の初日となる3月12日の水曜日にヘレスを訪れたのはドゥカティーの2名のライダー、数日前のカタール開幕戦において優勝を飾ったケーシー・ストーナーと、今期からドゥカティーに籍を移したマルコ・メランドリであり、2名はDucati848にて走行。

■2日目はカピロッシとウエスト
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翌日木曜日の3月13日はスズキでの参戦1年目となるロリス・カピロッシと、カワサキ2年目となるアンソニー・ウエストの2名。カピロッシはスズキGSX-R1000、ウエストはNinja ZX-10Rにて走行。
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■最終日はデ・アンジェリスとエリアス
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最終日となる金曜日の3月14日は、ホンダ・グレッシーニのMotoGPルーキーであるアレックス・デ・アンジェリスと、アリーチェ・チームに移籍して今年からドゥカティーのマシンに乗り換える事になったトニ・エリアスの2名。デ・アンジェリスはホンダCBR1000RR、トニ・エリアスはドゥカティー・ワークスの2名とは異なりDucati1098Sを使用している。
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■各公道マシンのセッティングはジェレミー・マクウイリアムスが担当

なお、ヘレスでの3日間を通して各マシンのセッティングを行ったのは、昨年はMotoGPマシンが800ccとなって初のグランプリにもイルモアから出場していたイギリス人ライダーのジェレミー・マクウイリアムスであり、彼は日替わりで2名ずつサーキットに訪れる現役MotoGPライダーにマシンの状況を説明、一緒にヘレスを走行している。
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■大々的にBT-016を紹介したブリヂストン「MotoGPライダーを迎えて光栄」

今回世界に向けて大きく紹介されたBT-016は、公道での使用時に最大限の性能を発揮すよう設計されたブリヂストンが誇る高性能スポーツタイヤだ。同社がMotoGPで培ったコンストラクション技術と最新のマルチ・コンパウンド技術を採用した事により、ブレーキングとコーナリング、および加速時に高いレベルのグリップ性能をライダーに向けて提供するという。
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ブリヂストン・ヨーロッパの一般向け製品開発責任者は今回の式典において、「今回のBattlax BT-016の世界メディアへの公開式典は、ブリヂストンとブリヂストン・ヨーロッパにとって大変に重要なものであり、その場に6人ものMotoGPライダーを迎えられるのは大変に名誉な事です。MotoGP技術を市販の公道バイクのタイヤに反映したのが今回の新しいタイヤであり、このヘレスにおいて世界のトップライダーがその成果と対面する形でその製品を披露できる事に感動すら覚えます。ケーシー、マルコ、ロリス、アンソニー、トニ、アレックス、そして彼らのチームに対して、忙しいスケジュールの合間を縫って今回のわたしたちに協力していただいた事を、わたし個人的にも心より感謝の気持ちを伝えます」と、BT-016の製品紹介と同時に6名のMotoGPライダーに向けての感謝の言葉を述べた。


■公道用スポーツタイヤを使用しての各ライダーの感想
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ブリヂストンが高いハンドリング性能と剛性感、ならびにグリップの向上を公道ライダーに体感して欲しいというBT-016を実際に使用してみての、初日と2日目のMotoGPライダーのコメントは以下の通りだ。


■リラックスして走行を楽しんだ初日のドゥカティー・ワークスの2名
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初日に走行したドゥカティー・ワークスの2名、ケーシー・ストーナーとマルコ・メランドリは、心からリラックスしてBattlax BT-016を装着したDucati848でのヘレスでの走行を楽しむ事ができた様子だ。

■ストーナー「タイヤと848の両方の性能に驚いた」

公道用マシンでの走行はリラックスできたというストーナーは、ブリヂストンとの関係に高い満足感を示すコメントを以下の通り述べた。
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「今回はマルコとジェレミーと一緒に走りましたが、ラップタイムを意識する必要がないので楽しかったですよ。タイヤの第1印象はいいですね。同時に848のハンドリング性能や出力特性、それにブレーキング時の安定性の高さにも驚いています。グランプリの激しい戦いの後に、いい感じでリラックスする事ができましたね」とストーナー。

「自分のMotoGP経歴の中でブリヂストンは重要な位置を占めています。彼らは自分が若くてMotoGPでの勝利経験がなかった本当に最初の時から自分の意見にしっかり耳を貸してくれて、その内容を実戦に採り入れてくれましたから、今回の式典に参加できるのは自分にとっても嬉しい事です」

■メランドリ「時間を忘れて走り込んでしまった」

また、マルコ・メランドリは楽しみすぎて飛行機に乗り遅れるところだったと以下の通りコメントした。
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「すごく楽しいイベントでした。ドゥカティー848で5周回ほど走ろうとコースに出ましたが、その後も連続で走り続けちゃいましたね。2時間過ぎたところで止めてもらわなかったら、危うく飛行機に乗り遅れるところでした!」とメランドリ。

「タイヤのグリップは素晴らしかったですよ。バイクもあらゆる面で素晴らしくて、フロントは方向変換に対して緻密な反応を見せますし、パワーはとにかくすごいし、リアをコーナー進入時に滑らせて走るのがとても楽しかったです」

「これからしばらくはリラックスして過ごしますが、そんなに長い時間は休めません。早くチームと一緒にGP8の性能を最大限に引き出す作業に戻りたいです」


■2日目、カピロッシとウエストも公道用タイヤに好感触
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2日目にスズキのGSV-R1000で走行したロリス・カピロッシと、カワサキのZX-10Rで走行したアンソニー・ウエストも、ヘレスで体験したBattlax BT-016と公道マシンの感想を以下の通り披露している。

■カピロッシ「自分のプライベート用に買いたい」

プライベート用にもBattlax BT-016が何本か欲しくなったと語るカピロッシは、公道用のタイヤがレースタイヤに近いと思ったのは今回が初めてだと語る。
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「ブリヂストンのライダーを長い間やっていますから、彼らのこんなに重要な式典にヘレスで参加できて嬉しかったです」とカピロッシ。

「BT-016は素晴らしいタイヤですね。感触がすごくいいです。特にフロントが本当にうまく機能しますし、とても安定していました。また、リアのグリップもいいですね。公道タイヤの感触がレースタイヤの感触に似ていると思ったのは今回が初めての経験でしたし、乗った瞬間に快適に走れました」

「これはもう自分が公道で使うスズキGSX-R1000用にも何本かすぐに手に入れないとだめですね!」

■ウエスト「街中での使用なら完璧なタイヤ」

彼の普段のMotoGPマシンとは異なる正チェンジのギアシフトが組まれたNinja ZX-10Rでの走行を楽しんだアンソニー・ウエストは、公道での走行なら完璧なタイヤという印象を、今回使用したBattlax BT-016に持ったようだ。
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「ブリヂストンの新しい公道用タイヤでヘレスを走れたのは面白かったですよ。色んな面でスリックタイヤとは違う部分がありますからね。それに彼らの開発の成果がどういう部分に反映されているのかを実際に確認できたのはいい経験でした」とウエスト。

「走りやすくてすごくいいタイヤでした。ただ、シフトが正チェンジの公道用バイクで走るのは少し戸惑いますね。常に頭の中でそれを意識しないといけない感じでした」

「この新しいタイヤは挙動の予測がすごくしやすく、フロントの接地感がいいので完全に全体を把握した上でリアをスライドさせられるんです。公道での通常の走り方だったら完璧と言えるタイヤでしょうね」

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